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リバーシブルTシャツはいつからあるの?
Wikipediaによると、紀元前の羊飼いたちがリバーシブルの洋服を、暑い時にすずしい面を内側に、寒い時にあたたかい面を着ていたとあります。
昔の人の生活の知恵から生まれたリバーシブルの服ですが、現代の私たちの服の形になってからのものではアメリカのスポーツウエアブランドのChampion社のものが起源と言われています。
Championは、1919年ニューヨーク州ローチェスターで創業しました。1926年にウェントワース・ミリタリーアカデミーのためにユニフォームを作り、1930年にはミシガン大学はじめとした様々な大学のウエアを手がけることになりました。
1939年に、世界ではじめてのリバーシブルTシャツを生産しました。海軍から訓練用のユニフォームの依頼があり、チーム訓練の時にどちらのチームか1枚でわかるように作られたそうです。
今ではファッションアイテムの1つに定着したスエット生地のパーカ(アメリカではフーディーと呼ぶ)も世界ではじめてChampionが作りました。
これはハーフタイムに選手の体が冷えないように考えられました。現在でもアメリカの大学ロゴ入りウエア、アメフトやバスケのユニフォームにはChampionのCマークをよく見かけます。
Championは、このスエットパーカ、リバーシブルTシャツだけでなく、いくつものはじめてを手がけています。ナイロンメッシュジャージ、スポーツブラ、スクリーンプリントで背番号や学校名を印字するなど、今では当たり前のアイテムの多くは創業100年を越えたChampion生まれなのです。
このように、様々な革新的な商品を生み出し、100年を越えて今も輝いているChampionに敬意を表し、わたしたちはCofumaらしいスタイルのリバーシブルウエアを開発していきます。このテクニックと楽しさを次世代に受け継いでいきたいと考えています。
ラグラン袖のラグランってどういう意味?
ラグランスリーブというのは、袖付の方法の名前です。
袖と身頃の切り替えが、ネックラインから脇下へむかって斜めに走っています。普通の袖は、肩先からほぼまっすぐ脇下にのびていてセットインと呼ばれます。ラグランは、ネックラインから肩そして袖までがひと続きになっているため、腕がとても動かしやすいデザインです。
このラグランとは、人の名前が由来です。
ナポレオン・ボナパルト(ナポレオン1世)の百日天下の終わりとなったことで有名なワーテルローの戦いで、ナポレオンに対峙した連合軍にフィッツロイ・サマセットというイギリスの軍人がいました。彼はこの戦いで、利き手である右手を失ってしまいました。軍人である彼は、左手が使えるように訓練をして軍人を続けました。そして35年後に、数々の戦の功績が認められ男爵の位を与えられます。それが「初代・ラグラン男爵」というタイトルです。
男爵になった翌年1853年に、ナポレオン3世(ナポレオン1世の甥)とともにクリミア戦争に今度は英仏の連合軍で参戦します。この戦いの少し前に創業したAcquascutumは、クリミア戦争に参戦する将校たちのために防水生地のコートを作りました。Acquascutumは、ラテン語 Acqua(水)+ Scutum(盾)=防水という意味です。
ラグラン男爵のために、利き手でない腕が動かしやすいよう、アクアスキュータムによって、この袖が開発されたそうです。そこから「ラグランスリーブ」と呼ばれるようになりました。その後、アメリカで野球にアンダーシャツにこのラグランスリーブが採用されベースボールシャツとして、一般に広がりました。
肩のラインがカバーされるので、いろいろな体型の方がスタイルよくすっきり着こなせて、なおかつ腕が動かしやすいスタイルです。
Cofumaでは、機能とデザインの両面からラグランスリーブを採用しています。ラグラン男爵とアクアスキュータムに感謝の気持ちを捧げます。